大人くらぶ

教養が世界をおもしろくする

からあげクン現世味

ローソンにこんなのありました。

 

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「現世」と「薄塩」の地口にやや白けます。

 

映画『すずめの戸締り』を観ていないので喜びが特にありません。前衛的な塩加減のバイトが揚げたからあげクンレギュラーかなみたいな感想です。馬鹿舌なりに丁寧に味わえば塩の香りが多少綺麗な気がしないでもないです。

 

ハイボールが飲みたい。

 

劇中の誰かが住んでる九州のどこかの塩を使用しているそう。瀬戸内?

 

新海誠の作品は『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』、『君の名は。』をいずれも人に薦められて寝落ちの際で観たことがありますが正直どれも薄味な印象。『天気の子』は頼んでもいないのに友人がネタバレを熱弁してきたため軽く鑑賞したくらいの気でいます。

 

なんとなく共通して、ある分野の一側面に固執するあまり、至って当然にあるべき他の側面が秒速でシカトされていくような成り行きに胸がソワソワした記憶がぼんやりとあります。

 

単なる人間模様や個人の成長物語であればどんな思想も観念も個々の登場人物次第なので構いはしないところ、隕石とか気象とか地震とか、人の手に負えない天変地異に人が(科学やテクノロジーじゃない何かで以て)けっこう関与できちゃう表現はちょっとドキッとしたような。人の在り方が天災の起こり方を左右する、極端に言うと天災は人への天罰だみたいな思想が念頭にありそうなことを察せずにはいられません。

 

と言っても大災害の発生と人の文化や思想がいずれ天譴論を導くことは自然な経緯だともある程度思えるし微塵も否定する気はなく、ただ天譴論ってよく為政者やリーダーなんかが民を統べるのに使ってきた考え方というイメージが強いもんで映画でモロに主張されると複雑だなって。知らんけど。

 

レビューなんてするほど真剣に観たことないのに書き出したら止まらなくなってしまいました。すみま千円。現世薄塩。あたり前田のクラッカー。

 

つらい。