今年の漢字2022
今年の漢字は「戦」でしたってね。
2月24日、ロシアのウクライナ侵攻が始まった日。私の勤めていた会社にウクライナ出身のエンジニアがいて、家族や多くの友人がウクライナで生活しているので心配で仕事が手に付かないと言った。
2月26日、渋谷駅のハチ公前で抗議デモが行われ、私はエンジニアと数人の知人と一緒に参加した。デモには2,000人くらい参加したと聞く。
シュプレヒコールが輪の中心と端とで微妙にズレて響く。バイカラーの紙を持って叫んで手を叩いたことが、ロシアの侵攻を止めるとは少しも思わない。翌日には多くのメディアが渋谷のデモを取り上げた。日本人が関心を寄せるキッカケくらいにはなったのだろうか。デモの意味を問うと虚しくなる。大人数で集まって叫ぶことは、それ以外に何もできない無力な参加者を癒すためにもある。堪えきれず出る言葉も涙もあの場では優しく歓迎される。3月のキーウ侵攻ではウクライナの反撃が効いてロシア軍はキーウから撤退したが、キーウ北西にある町ブチャでは多くの市民が殺害されているのが見つかった。ショックだった。声を上げるほどに増して切ない。
今日12月13日、ウクライナでの攻防は続いている。これまでに6,000人を超える市民が亡くなったそうだ。
"Cemetery" of russian rockets used to bomb Ukraine. Still are.
2003年に制定されたウクライナの国歌をご存知だろうか。
『ウクライナは滅びず』
ひとつひとつの命を想像して祈りたい。
地球の一員として。